毛髪の構造

三層構造
 毛髪の表皮から外部に出ている毛幹の縦断面および横断面を模式図で示すと、図表1のように外側から中心に向かって順に毛小皮(キューティクル)、毛皮質(コルテックス)、毛髄質(メデュラ)の三層に分けられます。

◆毛小皮(キューティクル)
 ウロコ状の硬い無色透明な細胞からなり、その緑は毛先の方向に突入しています。根元から毛先に向かって竹の子の皮のように重なっており、内側の毛皮質を取り巻いて保護しています。一枚のウロコは毛幹の外周の1/2~1/3を包み、外から見える部分は20%前後で、残りの80%前後は順次重なり合っています。重なっている枚数は毛髪によって異なりますが、通常、4~8枚が密着しています。 この毛小皮の重なりによってできた模様を紋理と呼んでいます(写真1)。紋理は毛小皮の形、重なり、発生部位によって異なり、個人差もあります。また、動物の種類によっても異なるため、犯罪捜査や毛皮の真偽の鑑定などに応用されています。 健康な毛小皮は、油となじみやすく(親油性)、水や薬剤の浸透や作用に対する抵抗力があり、外的な影響から毛皮質を保護しています。したがって、物理的な刺激(ブラッシング、コーミング、カッティングなど)で毛小皮の損傷、剥離、脱落などが起きると、毛皮質の損傷を引き起こすことになります。このため毛髪の状態が良いか、悪いかを紋理の状態によって判断することができるわけです。毛小皮の毛髪に占める割合は10~15%であり、この量が多いほど、毛髪は硬くな ります。

図表1 ◆毛幹の三層構図
毛幹の三層構図
写真1 ◆毛小皮紋理
毛小皮紋理
毛幹の三層構図

◆毛皮質(コルテックス)
 葉巻状の角化したケラチン質の皮質細胞が、毛髪の長さの方向に比較的規則正しく並んだ細胞集団で、毛髪の大部分(85~90%)を占めています。皮質細胞は、中央に死滅した核の残骸があり、繊維の束が集まって、全体が少しよじれています。細胞膜はほとんど消失し、細胞同士は繊維状ケラチンで互いに強く連結されています。一方、繊維の横方向は、マトリックス(間充物質)で接着されている。マトリックス(間充物質)というのは、日本語の間充物質の字の通り、繊維と繊維の間を埋めている物質で、いわばこれらの繊維を結び付けているセメントのようなもので、主成分はやはり、ケラチンです。但し、ケラチンのアミノ酸分子の配列が規則正しく出来ている繊維部分に較べて一定の形をとっていないので不定型ケラチンともいいますし、繊維の方を結晶系ケラチン繊維と呼ぶのに対して非昌型ケラチンとも呼んでいます。仮に1本のポリペプタイト主鎖を糸として考えた場合、結晶型ケラチン繊維というのは長い糸を縄をなうようにしてよったものであり、非昌型のケラチンは短い糸を何本か手の中でまるめた糸屑のようなものと考えてよいでしょう。このような構造になっているため、毛髪は横には切れにくく、縦には比較的裂けやすくなっているのです。また、毛皮質は、顆粒状のメラニン色素を含み、水となじみやすく(親水性)、薬剤の作用を受けやすいので、パーマ、ヘアカラーなどともっとも関連性のある部分であり、毛髪の性質を左右しているもっとも重要な構成部分です。

◆毛髄質(メデュラ)
 毛髪の中心部にある毛髄質は、空洞に富んだ峰の巣状の多角形の細胞が、長さの方向に数列並んでいます。メラニン色素を含んでおり、シスチンの含量は毛皮質より少ないといわれています。 毛髪によって、鉛筆の芯のように完全につながったもの、ところどころが飛び石状に切れているもの、あるいはまったく無いものなどがあります。太い毛髪ほど毛髄質の量が多く、細い毛髪ほど少なくなり、まったく無いものもあります。直径が0.09mmくらいの太い毛髪にはほとんど全部に毛隋質がありますが、0.07mmくらいになると、毛髄質のあるものは10本に3本くらいの割合になります。一般に毛髄質の多い毛髪の方がフレキシブルで、パーマがかかりやすく、少なくなるにしたがい、パーマがかかりにくいといわれています。毛髄質の成分、機能などは、まだ十分には解明されていません。が、寒冷地に棲息する動物の毛は毛髄質が約50%以上を占めていて、その毛髄質の空洞が空気をためて保湿の役割を果たします。毛が生存のために重要な役割を持っているというわけです。
写真2 ◆毛皮質の縦断面図
毛皮質の縦断面図

 大きく分けると、直毛・波状毛・縮毛の3種に分類することができます。それらの間に明確な区別があるわけではありませんが、人種的な相違はかなり認められます。日本人の毛髪は、黒くてまっすぐというイメージが昔からありますが、本当にまっすぐな毛髪の人は5割程度で、実際は直毛の中に波状毛が混ざっているくせ毛混じりの人や、全体がくせ毛の人もかなりいます。毛髪が直毛であっても、陰毛・腋毛は波状毛~縮毛であるというように、毛の発生部位によっても形状の差異が認められます。くせ毛の表面を顕微鏡で観察すると、湾曲していて太さが一定ではありません。また断面を見ると、楕円形やおむすび形をしています。直毛は表面が滑らかな曲面で、断面が真円形をしています。(写真3)

写真3 ◆縮毛の表面と断面
縮毛の表面と断面
直毛の断面
直毛の断面




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